「子どもが寝ている間くらい、ぐっすり眠りたいのに」
「物音がするたびに、体が勝手に反応して目が覚めてしまう」
育児中に眠りが浅くなる理由は、気合いや慣れの問題ではない。子どもが生まれてから、脳と体の中で眠りへの入り方そのものが変わってしまうことが、いくつかの研究分野でわかっている。今夜もまた浅い眠りを繰り返しそうで不安な人に向けて、その仕組みと、今日からできる休息の整え方を紹介する。
なぜ眠りが浅くなるのか
子どもが生まれると、脳は「小さな物音でもすぐに気づける状態」を優先するようになる。これは自律神経のうち、体を活動・警戒モードに保つ交感神経が、休んでいる間も完全には静まらなくなるためだ。本来、深い眠りに入ると外部の刺激への反応は鈍くなるはずなのに、育児中の脳は「子どもの異変にはすぐ気づかなければ」という前提で待機し続けてしまう。
これは意志の弱さでも、過保護でもない。生き延びるために子どもの気配を優先して感知するよう、体が自動的に調整された結果だ。だからこそ、「眠っているのに休んだ気がしない」という感覚が起きやすくなる。
眠りの中身そのものが変わっている
眠りには、体を修復する深い眠り(徐波睡眠)と、脳が浅く活動している軽い眠りが交互に訪れるリズムがある。育児中は、このリズムの中で深い眠りの割合が減り、浅い眠りの時間が相対的に増えやすいことが知られている。
たとえるなら、育児中の眠りは「警備員が仮眠室で横になっているものの、インターホンが鳴ればすぐ飛び起きられる状態を保っている」ようなものだ。横になっている時間は十分でも、体の緊張はどこかで解けきっていない。同じ7時間の睡眠でも、育児前とは休息としての質がまったく違ってしまうのはこのためだ。
対策
寝る前に「今夜の安心材料」を確認する
ベビーモニターの音量、部屋の温度、子どもの様子など、気になりやすいポイントを寝る前に一通り確認しておく。「もう見なくて大丈夫」という状態を作ってから横になると、警戒レベルを少し下げやすくなる。
パートナーと「今夜の警戒担当」を決める
可能な日は、最初の物音への対応をどちらか一方に任せる時間帯を決めておく。「自分が反応しなくていい時間」が明確にあるだけで、脳が完全に気を抜ける瞬間を作りやすくなる。
横になる前に、自分への刺激を減らしておく
スマホの通知音や強い照明など、育児と関係のない刺激も、警戒状態を長引かせる要因になる。子どもが寝ついたあとの短い時間こそ、自分の五感への刺激を意識的に減らしておきたい。
眠りを助ける香り
心配事や気がかりで胸がざわつく夜には、No.16 No Worries(安心)のような香りが、意識を落ち着かせる助けになる。また、自律神経の乱れそのものに寄り添いたいときはNo.14 Hormone Balance(ゆらぎ)もおすすめだ。気分やその日の状態に合わせて、Sleepシリーズを見るとよい。お風呂の時間を落ち着ける習慣にしたい人には、バスソルトのNo.16 No Worriesも選択肢になる。
まとめ
- 育児中に眠りが浅くなるのは、子どもの気配を優先して感知するよう自律神経が調整された結果
- 深い眠りの割合が減り、浅い眠りの時間が増えるため、同じ睡眠時間でも休息の質が下がりやすい
- 寝る前の安心材料の確認、パートナーとの警戒担当の分担、自分への刺激を減らすことで警戒レベルを下げやすくなる
- 香りのケアも、意識を落ち着ける小さな助けになる
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参考:睡眠の深さの周期構造(睡眠アーキテクチャ)、産後・育児期における自律神経と睡眠の関係に関する研究領域。