「クーラーの効いた部屋でパソコンに向かっているだけなのに、夕方には足がむくんでだるい」
「画面を見ている時間は長くないはずなのに、夏になると疲れが抜けにくい気がする」
夏は、デジタル機器による疲れがとりわけ蓄積しやすい季節だと考えられている。外の暑さと室内の冷房の温度差、そして画面と向き合う時間が重なることで、体は思っている以上に負荷を受けている。
なぜ夏はデジタル疲れが強く出やすいのか
冷房の効いた室内と暑い屋外を行き来すると、体は温度差に適応するために自律神経を忙しく働かせ続けることになる。そこにスマートフォンやパソコンの画面を見続ける負荷が重なると、本来休むべき副交感神経への切り替えがさらに起こりにくくなると考えられている。特に足元は、冷房で冷えているのに屋外では汗をかくという、寒暖差の影響を最も受けやすい部位のひとつだ。「頭は疲れているのに、体のどこが疲れているのか分からない」という感覚は、こうした足元からの負荷が見過ごされていることも一因かもしれない。
足浴が自律神経に働きかける、という研究
看護科学の分野の研究では、40度前後のお湯に15分程度足をつける足浴によって、副交感神経の活動が優位になり、交感神経の働きが抑えられることが確認されている。全身浴のように体全体に負担をかけることなく、末梢の血流を促す効果があるとも言われている。「足は第二の心臓」と表現されることがあるように、心臓から遠い足先の血流を促すことが、全身の巡りに関わっているという見方もある。デジタル機器による疲れというと頭や目に意識が向きがちだが、足元から整えるという発想には、こうした裏づけがある。
江戸の暮らしに伝わる「打ち水」の知恵
水を使って涼を得るという発想は、日本の暮らしに古くから根づいている。打ち水はもともと茶道の作法のひとつで、客を迎える前・途中・見送りの3回、茶庭に水をまいて心身を整えたことに由来すると伝えられている。この作法が江戸時代に庶民の間にも広まり、朝夕に道や店先へ水をまく習慣として定着した。打ち水には涼を得るだけでなく、埃を鎮める、道を清める、そして訪れる人への「もてなし」の意味も込められていたといわれている。ひとつの所作に複数の役割を持たせるという発想は、暑さと向き合いながら暮らしを整えてきた先人の知恵として、今に伝わっている。
足元から整える夏のセルフケア
1日の終わりに足浴の時間をつくる
洗面器にお湯をはるだけでも、簡単に取り入れられる。作業の合間や入浴前の数分でも、足元から気持ちを切り替えるきっかけになる。
冷房と外気の「境目」を意識する
室内外を移動する前後に、羽織るものを一枚用意しておくなど、寒暖差そのものを緩やかにする工夫も負担の軽減につながる。
香りで打ち水のような「区切り」をつくる
水をまいて場を整えた先人にならい、香りで一日の節目に区切りをつける習慣を持つことも、気持ちの切り替えに役立つ。
香りで整える
FUUKAのResetシリーズには、電磁波によるデジタル疲れに寄り添うNo.17|Deep Resetがあり、この夏から新しくバスソルトとしても登場した。同シリーズは「足湯からはじめる」という考え方でつくられており、洗面器のお湯に溶かす足浴、湯船に入れる全身浴、香りだけを空間に広げる使い方まで、その日の状態に合わせて使い分けられる。
あわせて、スマホ・PCの後に頭が重い理由|電磁波疲れの仕組みと整え方や、パソコン作業で疲れが取れない理由|自律神経を整える香りの習慣もご覧ください。
まとめ
- 夏は室内外の温度差とデジタル機器の負荷が重なり、疲れが自律神経に働きかけやすい季節だと考えられている
- 40度前後・15分程度の足浴で副交感神経が優位になるという研究があり、足元から整えることには裏づけがある
- 打ち水は茶道に由来し、江戸時代に庶民へ広まった、涼ともてなしを兼ねた日本の生活文化
- 足浴の時間をつくる、寒暖差を緩やかにする、香りで区切りをつけることが夏の対策になる
参考:看護科学分野における足浴と自律神経活動に関する研究、打ち水の文化的起源(茶道・江戸期の生活文化)に関する記録