「スマホを見ていただけなのに、なんだか頭が重い」
「パソコン作業のあと、目の奥がずっと熱いような、ぼんやりした感覚が抜けない」
そんなとき、原因を「電磁波」に求めたくなるかもしれません。ですが、WHO(世界保健機関)の見解は、少し意外なものです。
電磁波過敏症をめぐる意外な真実
WHOは、電磁波過敏症には明確な診断基準がなく、その症状を電磁界ばく露と結びつける科学的根拠はない、との立場を示しています。さらに興味深いのは、二重盲検法(本人にも実験者にも、実際に電磁波が発生しているかどうか分からないようにする厳密な実験手法)を用いた研究の結果です。実際には電磁波にさらされていない状況でも、「今、電磁波にさらされている」と知らされただけで、頭痛や倦怠感といった症状が現れることが確認されています。これは医学で「ノセボ効果」と呼ばれる現象で、「効く」と信じることで実際に症状が改善するプラセボ効果の、いわば裏返しにあたります。
これは「気のせいだから我慢しろ」という話ではありません。ノセボ効果によって生じる不調は、脳が実際に引き起こしている生理的な反応であり、本人にとっては紛れもない不快感です。ただ、原因を「電磁波そのもの」と決めつけてしまうと、本当の対策から遠ざかってしまうこともあります。実際には、近い距離で発光する画面を長時間見続けることによる自律神経への負荷や、ブルーライトによるメラトニン分泌の抑制の方が、頭の重さや目の奥の熱さに直結していると考えられています。
電磁波と長く付き合ってきた国、スウェーデン
スウェーデンは1990年に「MPR-II」という、当時世界で最初のディスプレイ電磁波規制基準を制定した国です。今も電磁波過敏症を訴える人に対して環境改善のための補助金を出していますが、これは政府が電磁界ばく露との因果関係を公式に認めたからではなく、「原因が何であれ、実際に苦しんでいる人を支える」という福祉的な発想によるものだといわれています。電磁波そのものの是非を白黒つけるのではなく、症状と向き合う人を支えるという姿勢は、電磁波との付き合い方を考えるうえで一つのヒントになります。
日本に伝わる「区切り」の作法
気持ちを切り替えるための知恵は、日本の暮らしにも古くから息づいています。神社にお参りする前、手水舎で手や口をすすいでから参拝するという作法は、単なる衛生習慣ではなく「これから神聖な場に向き合う」という気持ちの区切りをつくる、禊(みそぎ)の文化に由来する所作だといわれています。水で心身を整えてから物事に向き合うという発想は、デジタル機器の前に座る前後にも応用できる考え方かもしれません。
電磁波疲れを整える対策
作業の前後に「区切りの一杯」を置く
水を一口飲む、手を洗うなど、小さな動作を作業の前後に挟むことで、意識を切り替えやすくなります。
就寝前はデジタル機器と距離を置く
寝る1時間前はスマートフォンを寝室に持ち込まない、もしくは機内モードにするだけでも、脳が「興奮モード」から抜けやすくなります。
Wi-Fiルーターの配置を見直す
寝室や作業デスクのすぐそばにルーターを置いている場合は、少し離れた場所に移動するだけでも変化を感じやすくなります。
香りで整える
FUUKAのResetシリーズには、電磁波によるデジタル疲れに寄り添うNo.17|Deep Reset(電磁波ケア)があります。スマホやPCの後、頭がぼんやり重いと感じたときに。あわせて、部屋の空気の重さが気になる方にはNo.10|Clean Energy(空間浄化)もおすすめです。
まとめ
- WHOは電磁波過敏症と電磁界ばく露を結びつける科学的根拠はないとしており、症状は「ノセボ効果」による可能性が指摘されている
- 頭の重さや目の熱さは、電磁波そのものより画面を見続けることによる自律神経への負荷が大きく関わっている
- スウェーデンは電磁波規制の先進国だが、過敏症への支援は因果関係の公式な認定ではなく福祉的な配慮による
- 手水のように「区切りの動作」を作業の前後に挟むことも、気持ちを切り替える一つの方法になる
参考:電磁波過敏症とノセボ効果に関するWHO・電磁界情報センターの知見、スウェーデンの電磁波規制の歴史