「ブルーライトカットの眼鏡をかけているのに、夕方になるとこめかみのあたりが重くなる」
「集中してパソコンに向かっていただけなのに、気づいたら頭の奥がズキズキしている」
そんな電磁波頭痛に悩まされて、ブルーライト対策グッズを一通り試したのにあまり変わらなかったという人は少なくない。実はここに、多くの人が見落としている意外な事実がある。
ブルーライト対策をしても頭痛が変わらない理由
オーストラリア・メルボルン大学のローラ・ダウニー氏らの研究チームが、世界6か国で行われた17件のランダム化比較試験をまとめてコクラン系統的レビューとして発表している。その結果、ブルーライトカット眼鏡を使っても、使わない場合と比べて目の疲れのスコアや視覚機能にほとんど差が見られなかったと報告されている。米国眼科アカデミーがブルーライトカット眼鏡を推奨していないのも、この根拠の乏しさが背景にあるといわれている。
つまり、「ブルーライトさえカットすれば画面疲れは防げる」という前提そのものが、実はそれほど確かなものではないという指摘だ。もちろん個人差はあり、装用して楽になったと感じる人を否定するものではないが、原因を光の色だけに求めてしまうと、本当の負荷を見落としてしまう可能性がある。
なぜパソコン作業の後に頭が重くなるのか
画面を集中して見つめているとき、まばたきの回数は普段の3分の1程度にまで減ってしまうことが知られている。しかも減っているだけでなく、まぶたが半分ほどしか下りない「不完全なまばたき」が増えるとも指摘されている。まばたきが減ると、目の表面を潤す油分の分泌が不十分になり、乾燥や炎症が進みやすくなる。これが目の周りの筋肉の緊張を招き、こめかみや後頭部の重さ・痛みとして表れると考えられている。
加えて、同じ距離・同じ姿勢で画面を見続けることは、目のピント調節を担う毛様体筋にも持続的な負荷をかける。この状態が続くと自律神経のうち交感神経が優位になりやすくなり、首や肩の緊張とあいまって、頭痛として自覚されやすくなるとされている。「気合いが足りない」「疲れやすい体質」の問題ではなく、画面を見つめ続けるという行為そのものが、体にとって負荷の高い作業だということだ。
音で気持ちを切り替える、日本の夏の知恵
視覚から一度離れて、聴覚をゆるめる時間を作るという発想は、日本の夏の文化にも古くから息づいている。風鈴の起源は、約2000年前の中国で魔除けや占いに使われていた青銅の「風鐸(ふうたく)」だと伝えられている。寺院や塔の四隅に吊るされ、その音が届く範囲には災いが起きないと信じられていたという。奈良時代に仏教文化とともに日本に伝わり、当初は寺院の装飾・法具として使われていたが、江戸時代になって庶民の間で「涼を感じるための道具」として広まったとされている。
もともとは邪気を祓うための音だったものが、いつしか涼を呼び、気持ちを切り替えるための音へと役割を変えていった、という成り立ちは興味深い。画面を見つめ続ける時間の合間に、風鈴のような自然で穏やかな音に耳を澄ませる数分をはさむことは、目を休めるだけでなく、視覚優位になった意識をふっと緩める効果があると考えられている。
電磁波頭痛への対策
20分に一度、遠くを見る
20分画面を見たら20秒ほど視線を遠く(できれば6メートル以上先)に移すという方法は、目の緊張をゆるめる基本の習慣として広く知られている。ついでに意識的に数回まばたきをすると、乾燥対策にもなる。
画面から離れて聴覚を休める時間を作る
数分だけでも画面から離れ、風鈴の音や換気の音、静かな音楽など聴覚に意識を向ける時間を作ると、視覚に偏っていた神経の使い方をリセットしやすくなる。
香りで区切りをつける
作業の合間や終わりに好きな香りを一つ嗅ぐという行為は、「ここで一区切り」という気持ちの切り替えのきっかけになりやすい。習慣として続けることで、体が香りをリセットの合図として覚えていく。
肩・首を意識的にゆるめる
画面に集中していると、無意識に肩が上がり、首が前に出た姿勢が続きやすい。1時間に一度、肩を回す・首をゆっくり倒すといった簡単な動作を挟むだけでも、頭痛の引き金になりやすい緊張を減らせる。
香りで整える
電磁波ケアの香りとして人気があるのが「No.17 Deep Reset」。スマホやパソコンを見続けた後の頭の重さ、デジタル環境によるぼんやりとした疲労感に寄り添うようにブレンドされている。電磁波を「遮断する」というものではなく、画面を見続けたことで偏った意識や自律神経の負荷を、香りの切り替えでゆるめるという考え方だ。
この夏新しく登場したバスソルト「No.17 Deep Reset」も、足湯からはじめられる手軽さで電磁波ケアと相性がよい。作業の合間に足元だけお湯につけて香りを立たせるだけでも、視覚から離れて意識を切り替えるきっかけになる。Resetシリーズを見る
まとめ
- ブルーライトカット対策だけでは電磁波頭痛は防ぎきれないという研究報告がある
- 頭痛の背景には、まばたきの減少や自律神経の緊張など複数の要因が絡んでいると考えられている
- 風鈴のように、視覚から離れて聴覚をゆるめる日本の夏の知恵も一つのヒントになる
- 20分ごとの休息、香りでの区切り、肩や首のリセットなど、複数の小さな習慣を組み合わせることが大切
関連記事:スマホ・PCの後に頭が重い理由|電磁波疲れの仕組みと整え方、パソコン作業で疲れが取れない理由|自律神経を整える香りの習慣
参考:眼科学におけるブルーライトカット眼鏡の有効性に関する系統的レビュー、デジタル機器使用時のまばたき・眼精疲労に関する一般的知見、日本の年中行事・工芸文化に関する民俗学的知見