精油大全 No.1 Cleansing(無料公開)

精油大全 ― No.1 Cleansing(無料公開)

なぜ、この精油がこのブレンドに選ばれたのか。HSPシリーズ、それぞれの物語をまとめた「精油大全」から、No.1 Cleansingの物語を無料で公開しています。

仕入れ先であるオランダDe Groene Linde、創業者マリアン本人の知識をもとに、FUUKAが翻訳・再構成しています。

ご利用にあたっての重要な注意

本資料は、仕入れ先であるオランダDe Groene Linde社の一次資料(創業者による著書)、および同社公式サイトの情報をもとに作成しています。使用方法・使用量・直接肌への使用に関する記載などは、オランダ・ヨーロッパの伝統的な知識や慣習に基づくものであり、日本国内における安全基準・法規制とは前提が異なります。本資料に記載された使用方法をそのまま実践されたことによって生じた事故・肌トラブル・その他の不利益について、FUUKAは一切の責任を負いかねます。この点は、ご自身が施術者・講師等として顧客・生徒へこの情報を伝える場合も同様です。ご自身の判断と責任において、日本国内の安全基準に照らしてご利用ください。

また、本資料の効能に関する記述は、オランダの伝統的・民間療法的な知見をそのまま翻訳したものであり、特定の疾患の治療・予防・診断を保証するものではありません。日本の薬機法上、化粧品・雑貨として扱われる精油について、特定の症状への効能を標榜することはできません。本資料の内容を、医薬品的な効能効果の標榜として第三者に伝達・宣伝することのないよう、ご注意ください。何らかの体調不良がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。

本資料の著作権はFUUKAに帰属します。個人でお楽しみいただく範囲でご利用ください。外部への転載・二次利用を固く禁じます。


No.1 Cleansing

No.1 Cleansingが応えるのは、「境界線混同」――気づかないうちに、その場の空気や誰かの感情を、まるで自分のものであるかのように抱えてしまう状態――です。

この1本には、役割の違う5つの層が重なっています。

  • 区切り層:「ここからは違う瞬間」という合図をつくる
  • 鎮静層:緊張していた神経を鎮める
  • 自己回帰層:手放したあと、自分の感覚を思い出す
  • 実感層:頭でなく、体の感覚として完結させる
  • 文化的伝統層:「これは自分のものではなかった」という区切りを、伝統的な清めの香りで支える

区切り層 ― グローブデン(スコッチパイン)

オーストリア産。針葉を水蒸気蒸留してつくられる、樹脂質でウッディな香りです。

北半球の広い範囲に自生するこの木を、シベリアのシャーマンは「天と地をつなぐ木」として扱い、煙を通して精霊の世界と交信したと言われています。人が長くこの木のそばで生きてきた歴史そのものが、この精油の背骨になっています。

グローブデンが映し出すのは、「人生に公平に扱われなかった」という不信感を、プライドや人を裁くような態度の下に隠してきたタイプです。けれど光は影なしに存在できません。人生をあるがままに受け入れたとき、そこに柔らかさと信頼が生まれます。

過緊張や落ち着きのなさを感じているとき、グローブデンは深いグラウンディングとともに、場の重たい空気を浄化します。瞑想の空間を清めるときにも使われる香りです。

チャクラ:基盤・頭頂 / 星座:射手座・山羊座 / アファメーション:「私は自然の緑の振動を、心と体と魂の癒しのために受け入れます」

区切り層 ― レモンミント

ネパール産。葉を水蒸気蒸留してつくられる、フレッシュで柑橘系、かすかにスパイシーなミントの香り。メントールを含まないため、ペパーミントとは全く違う性質を持ちます。

レモンミントが映すのは、集中を欠き、人生が高速列車のように目の前を通り過ぎていってしまうタイプ。手応えのないまま流されていくと、気持ちの重さは増していきます。もっと集中して人生に向き合うことで、この沈んだ気分は晴れていきます。

感情が高ぶっているときは、深い呼吸を促し、滞っていたブロックを緩め、感情を最後まで感じきり、消化する助けになります。年齢を重ねた人には、瑞々しさと生きる意欲を取り戻させる働きも。集中力を保ちたいときにも使われる香りです。

浄化的で明晰にする性質から、高次の自己とつながるチャンネルを開きやすくすると言われ、ガイドや天使からの情報を受け取りやすくなるとも紹介されています。呼吸器系を穏やかにし、より自由に呼吸できるよう助け、免疫系にも良い影響があるとされます。頭皮の健康維持にも使われる香りです。

チャクラ:第三の目・頭頂 / アファメーション:「私の頭は明晰で、集中しています」

安全性への重要な注記: 妊娠中は使用不可(堕胎作用があるとされています)。高濃度では毒性があるため、使用は控えめに、長期間の連続使用も避けてください。原液を直接肌につけないこと(刺激の恐れ)。

鎮静層 ― シルバーファー

カナダ産。針葉を水蒸気蒸留してつくられる、フレッシュでクリスマスツリーを思わせる香り。

シルバーファーが映すのは、「常に重圧の中で生きている」タイプです。精神的な緊張が高く、エネルギーは低下し、体は重く感じられる。何をするにも、自分をどうにか引きずって前に進んでいるような感覚。

この精油は、深くグラウンディングすることで、もう一度息を吹き返す力を貸してくれます。頭に明晰さを、心に余白を、体に力を取り戻す香りです。嫉妬や執着したエネルギー――終わった関係、もう自分の人生に合わなくなった縁――から自分を守る、エネルギー的な盾としても知られています。

チャクラ:基盤・喉 / 星座:山羊座・射手座 / アファメーション:「私はグラウンディングされていて、私のオーラはよく守られています」

鎮静層 ― ラバンジン・アルデッシュ

フランス産。真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種で、真正ラベンダーより収穫量が多く、手に入れやすい価格の香りです。

ラバンジンが映すのは、「コントロールを手放すことを恐れ、常に張りつめて生きている」タイプ。子育ても、仕事も、社交も、すべてを完璧に整えていないと落ち着かない。指摘されることへの恐れが強く、フィードバックを素直に受け取るのが苦手です。

けれど、その手綱を少し緩めたときにこそ、人生はまた流れ始めます。真正ラベンダーほど深く鎮めるのではなく、短い休息のあと、また動き出せる程度に整えてくれる――そんな軽やかさを持つ香りです。

チャクラ:全チャクラ / 星座:水瓶座・乙女座・獅子座 / アファメーション:「私は健康で、満ち足りていて、完全です。深く息を吸い、すべてがうまくいっていると知っています」

自己回帰層 ― ローズ

ブルガリア産。5000キロの花びらから、わずか1リットルしか採れない、精油の中でもっとも高価な部類に入る香り。De Groene Lindeでは、手に取りやすいようホホバオイルで10%に希釈して届けています。

すべての精油の中でもっとも高い光の周波数を持つと言われ、心臓のチャクラと深く結びついた香りです。

ローズが映すのは、優しく、どこか繊細な体質を持ち、愛を渇望するあまり、簡単に自分を差し出してしまうタイプ。対立を避け、調和を最優先にしてしまう。けれど、その人には「自分のために立ち上がってもいい」という許可が必要です。悲しみや喪失を、柔らかく穏やかに癒していく力を持つ香りでもあります。

チャクラ:心臓・頭頂 / 星座:蟹座・乙女座・天秤座・牡牛座 / アファメーション:「私であるすべて、そして私が引き寄せるすべては、愛です」

自己回帰層 ― ゼラニウム

エジプト原産。花と葉を水蒸気蒸留してつくられる、甘く女性的な香り。

ゼラニウムが映すのは、長い間、感情的・精神的なプレッシャーの下にあったタイプ。「もう十分頑張った、罪悪感なく休んでいい」――そう自分に許可を出してよい人です。沈んだ気分を払い、心を落ち着かせ、再び人生の美しさに目を向けさせてくれる香りです。太陽と月、両方の力と結びついているとも言われています。

チャクラ:仙骨・心臓 / 星座:蟹座・蠍座 / アファメーション:「私は自分自身を、愛情深く、注意深く世話します」

実感層 ― ヒソップ

ハンガリー産。開花期のハーブを水蒸気蒸留してつくられる、スパイシーで少し木質な香り。「ヒソップ」の名は、ヘブライ語で「聖なるハーブ」を意味する言葉に由来します。聖書にも、人や場所を清めるための植物として繰り返し登場する、浄化の伝統を持つ香りです。

ヒソップが映すのは、未消化のトラウマを抱え、人生に対してどこか否定的・不安な態度を取ってしまうタイプ。過去を手放し、美しいものに心を開いていくことで、少しずつ変わっていけます。鎮めながら同時に活力ももたらす、珍しい性質を持つ香りでもあります。

チャクラ:喉 / 星座:蠍座

実感層 ― ディル

フランス産。種子を水蒸気蒸留してつくられる、強く、スパイシーでフレッシュな香り。昔の教会では礼拝中にディルを噛む習慣があったと言われています。眠気を誘う性質を、長く退屈な礼拝を耐えやすくするために使っていたのでしょう。

ディルが映すのは、繊細で、この厳しい世界の中で自分の足で立ち続けることに疲れてしまうタイプ。社会の高い要求に応え続けるのが難しく、どこにも本当の居場所がないと感じやすい人です。けれど、その人が持つ柔らかさこそ、世界が必要としているものでもあります。過去の感情や思考パターンを手放す助けとなる、優しい香りです。

チャクラ:太陽神経叢・喉 / 星座:獅子座・双子座・水瓶座

文化的伝統層 ― ミルラ

ソマリア産。樹脂をアルコール抽出してつくられる、温かくスパイシーでバルサミックな香り。紀元前3700年ごろから使われてきた、もっとも古い香りのひとつ。古代エジプトでは遺体を清めるために、そして聖書では東方三博士が捧げた贈り物のひとつとして登場します。

ミルラが映すのは、トラウマ的な経験から来る激しい感情を抱え、オーラのバランスをうまく取れずにいるタイプ。エネルギー的にグラウンディングし、場を浄化することで、トラウマとその感情を手放すためのスペースが生まれます。思考の渦を鎮め、地に足をつけることを通して、静けさと知恵をもたらす香りです。

チャクラ:基盤・頭頂 / 星座:蟹座・天秤座 / アファメーション:「私は母なる大地と宇宙とつながっていると感じます」

なぜ、この5つが同時に必要なのか
もしラベンダーだけを濃くしても、鎮まりはしても「区切り」の合図は生まれません。もし柑橘だけを足しても、気分は明るくなっても、そもそもの緊張は鎮まりません。もし森の香りだけにしても、自分に戻ってくる感覚までは届きません。区切り、鎮静、自己回帰、実感、文化的伝統。この5つが揃って、ようやく「境界線混同」という1つの問題に、丸ごと応えることができます。

この続きについて
HSPシリーズは全9本、それぞれに選ばれた理由があります。No.2以降(全8本)の物語は、Reboot受講者専用ページ「精油大全」でご覧いただけます。