「初対面の人と話すのが好き。新しい場所に行くのもワクワクする。それなのに、気づけば人よりずっと早くぐったり疲れてしまう」
「自分は絶対に外向型だと思う。社交的だし、刺激も好き。でも繊細だとも言われる——このちぐはぐな感覚は何なのだろう」
HSS型HSEというタイプを知らないまま、こうした矛盾に戸惑っている人は少なくありません。HSS型HSEとは何か、そして似ているようで違うHSS型HSPとの違いを整理していきます。
HSS型HSEとは何か
HSS型HSEは、3つの特性が重なったタイプです。
- HSP(Highly Sensitive Person):感覚処理感受性が高く、物事を深く処理する特性
- HSE(Highly Sensitive Extrovert):HSPでありながら、外向的でエネルギーを人との関わりから得るタイプ。心理学者エレイン・N・アーロン氏の推計では、HSPのうちおよそ30%がこの外向型にあたるとされる
- HSS(High Sensation Seeking):刺激・新奇性・変化を積極的に求める気質
HSPの多くは内向型で、一人の時間で回復するタイプが主流です。そこに外向性(HSE)と刺激追求(HSS)という、一見HSPらしくない2つの特性が重なったのがHSS型HSEです。人と会うことそのものが刺激になり、それを楽しめる一方で、深く処理する神経の特性は変わらないため、人一倍早く消耗します。
よく混同される「HSS型HSP」との違い
検索すると「HSS型HSP」の情報の方が多く見つかりますが、これはHSS型HSEとは違う組み合わせです。
- HSS型HSP(内向型):刺激を求める気持ちはあるが、エネルギーの回復は一人の時間から得る。「好奇心はあるのに人といるとすぐ疲れる」タイプ
- HSS型HSE(外向型):刺激を求める気持ちに加えて、エネルギーの回復も人との関わりから得られる。「人といること自体は楽しく、むしろエネルギーが湧く」が、感覚処理の特性上、量が多くなると急に消耗する
同じ「刺激好きなのに疲れやすいHSP」でも、疲れる前の状態がまったく違います。HSS型HSPは早い段階から気疲れしているのに対し、HSS型HSEは「本当に楽しんでいる」状態が続き、ある一線を越えた瞬間に急激に電池が切れるように消耗する、という特徴があります。
なぜ「社交的なのに疲れる」矛盾が起きるのか
HSS型HSEの神経は、2つの相反する仕組みが同時に働いています。
ひとつは、刺激や新しい人間関係を求めて外へ向かうアクセル。もうひとつは、受け取った情報を人一倍深く処理してしまうブレーキです。アクセルを踏んで人の輪に入っていくところまでは軽やかにできても、ブレーキ側の処理は静かに、しかし確実に進行しています。
パーティーやイベントの最中は「楽しい」という感覚がブレーキの働きを覆い隠しているため、本人も周囲も疲れに気づきにくいのが特徴です。会場を出た瞬間、あるいは帰宅した直後に、堰を切ったように疲労が押し寄せてきます。
HSS型HSEとの付き合い方
「楽しい」と「消耗している」は両立すると知る
楽しんでいるのに疲れるのは矛盾でも嘘でもありません。楽しさと消耗は、HSS型HSEの中では同時に起きて当然のことだと知っておくだけで、後から来る疲労に戸惑わずに済みます。
予定の前後に「何もしない時間」を必ず確保する
刺激的な予定の後に別の予定を詰め込まないこと。特に「楽しかった」と感じた予定の後こそ、意識的に回復の時間を空けておく必要があります。
会場内に「一人になれる場所」をあらかじめ決めておく
パーティーやイベントの最中でも、化粧室や外の空気を吸える場所など、数分だけ情報を遮断できる場所を事前に把握しておく。ブレーキ側の処理を少しずつ逃がすことで、電池切れのタイミングを遅らせられます。
神経を整える香り
刺激を楽しみながらも神経の消耗が早いHSS型HSEには、FUUKAのHSPシリーズが助けになります。
No.7 Pull in(避難所) 人の輪の中にいながら、意識を一度自分の内側に引き戻したいときに。会場内の一人になれる時間のひと吹きに。
No.17 Deep Reset(ディープリセット) イベントやパーティーの後、蓄積した情報疲れをまとめてリセットしたいときに。
まとめ
- HSS型HSEは、HSP・HSE(外向型)・HSS(刺激追求)の3つが重なった、社交的で刺激を楽しめるタイプのHSP
- 内向型の「HSS型HSP」とは異なり、人といること自体からエネルギーを得られるが、感覚処理の特性上いずれ急激に消耗する
- 「楽しい」と「消耗している」は両立すると知り、予定の前後に回復の時間を確保することが付き合い方の鍵になる
自分の特性を整理したい方は→HSS型HSPとは|刺激を求めるのに疲れる「アクセルとブレーキ」の正体
関連記事:HSPセルフチェック|23問で自分の感受性を知る(自動判定)
参考:Aron, E. N., & Aron, A. (1997). Sensory-processing sensitivity and its relation to introversion and emotionality. Journal of Personality and Social Psychology. / Zuckerman, M. (1994). Behavioral Expressions and Biosocial Bases of Sensation Seeking.
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