「特に何もしていないのに、駅や商業施設にいるだけでどっと疲れる」
HSPの多くがこう感じています。運動をしたわけでも、頭を使う作業をしたわけでもない。ただそこに「いた」だけなのに、家に着く頃にはぐったりしている。これは気合いや慣れの問題ではなく、神経の受け取り方の違いから来ています。
同じ場所にいても、受け取っている情報量が違う
HSPの神経系は、感覚情報を「深く処理する」特性を持っています(Aron, 1997)。これは音や光の量を人より多く感知しているというより、入ってきた一つひとつの情報を、より深く・より多くの角度から処理してしまうということです。
人混みの中では、これが一気に重なります。
- 雑踏の音、アナウンス、複数人の会話が同時に耳に入る
- 照明、看板、人の動きが視界を絶えず占める
- すれ違う人の表情や気配を、無意識に読み取ってしまう
- 「ぶつからないように」「列を乱さないように」という微調整を常に行っている
非HSPの神経が「必要な情報だけ選んで処理する」のに対し、HSPの神経は選別する前に、まず全部を受け取ってしまう傾向があります。情報の量そのものが違うのです。
「疲れ」ではなく「処理待ち」が溜まっている状態
人混みから出た後の消耗感は、体力を使い果たしたからではありません。処理しきれなかった情報が、まだ神経の中に残っている状態に近いものです。
パソコンで例えるなら、同時に開きすぎたタブが裏側でずっと動き続けているような状態。表面上は何もしていなくても、神経は静かな場所に戻ってからも、受け取った情報を消化し続けています。
だからこそ、人混みの後に「一人になっても、しばらくぼーっとしてしまう」のは自然な反応です。それは神経が、遅れて処理を続けているサインです。
消耗を減らすための3つの考え方
「全部を受け取らない」練習をする
視界に入るもの全部、聞こえる音全部を均等に処理する必要はありません。目的地や足元など、決めた一点に視線を置くだけで、受け取る情報量は減らせます。
「前」と「後」に回復の余白を置く
人混みに入る前後に、何も予定を詰め込まない時間を意図的に作る。人混みの直後に別の用事を入れると、処理待ちの情報がさらに積み重なります。
「疲れて当然」を前提にする
人混みの後に疲れるのは、対策不足のせいでも、弱さのせいでもありません。神経の仕組み上、当然起きることだと前提を変えるだけで、疲れた自分を責める負担がひとつ減ります。
神経の「受信」を調整する香り
FUUKAのHSPシリーズは、人混みの前後の神経調整に使えます。
No.11 Calming(落ち着き) 光・音・匂いへの過敏な反応を落ち着かせる。人混みに入る前、外出前のひと吹きに。
No.2 Protection(プロテクション) 人混みや刺激の多い環境に入る前の、感覚の境界線を保つサポートに。
まとめ
- 人混みでの消耗は、体力の消耗ではなく神経が受け取る情報量の多さによるもの
- HSPの神経は情報を選別する前にまず全部受け取ってしまう傾向がある
- 消耗を減らすには「全部を受け取らない」「前後に余白を置く」「疲れて当然と前提を変える」の3つが有効
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参考:Aron, E. N. (1997). The Highly Sensitive Person. / Aron, E. N., & Aron, A. (1997). Sensory-processing sensitivity and its relation to introversion and emotionality. Journal of Personality and Social Psychology.
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