オランダで香りと出会い、FUUKAを立ち上げるまで|私の物語

オランダで香りと出会い、FUUKAを立ち上げるまで|私の物語

想像の世界と私の幼少期

私は昔から、想像の世界に没入するのが好きでした。
ドラマやロールプレイングゲームを通じて、まるで別の人生を生きるような感覚を味わうのが楽しかったのです。

幼い頃から培われた空想力は、今の私に、日々いろいろなアイデアをもたらしてくれています。

人間関係に疲れやすい一方で、典型的な“良い子ちゃん”だった私は、初対面の人と仲良くなるのが得意で、新しい出会いが好きでした。
でも、二度目以降の関わりは少し苦手で、一人の時間を大切にすることが多かったです。

自然と、「一人遊びがとても上手な人間」に育ちました。
今思えば、一人の時間がないと回復できないタイプだったのかもしれません。


オランダ生活と、気づかなかった“現実逃避”

そんな私は、本や映画に没頭し、そこで心惹かれた場所へ次々と出かけるようになりました。
いわゆる現実逃避です。

気づけばその延長線上に、結婚・育児、そして海外生活がありました。

振り返ると、「現実逃避」はいつの間にか、自分らしい生き方そのものになっていたようにも思います。

オランダでの約10年間の暮らしは、私に多くの学びと成長をもたらしました。
思い描いていたヨーロッパの優雅な生活とは少し違いましたが、それ以上に新しい価値観に出会うことができた、かけがえのない時間でした。

一言で表すなら「忍耐」。
もっとぴったりな言葉があればよかったのですが──
それは、後ろ向きな意味ではなく、自分の可能性を広げる前向きな経験だったと、今では感じています。


病気と向き合い、再び見つけた希望

4年ほど前、オランダを離れ、日本で一人、新たな生活を始めました。
仕事も後ろ盾もない中で挑む日々は、困難の連続でした。
それでも、少しずつ自分の居場所を築いていきました。

今では、地方を拠点になんとか日々を送っています。
そして何より、帰国後に見つかった大きな病気を乗り越えた自分がいます。

このことについては、まだうまく言葉にできません。
でも、いつか自然に話せる日が来たら、その時にまた綴ってみようと思います。


リンデの香りとの出会い

そんなある日、再びオランダに「呼ばれる」ような出来事がありました。

かつては、苦しい思い出の多かったオランダ。
しかし、再び訪れたその地は、驚くほど優しく私を迎えてくれました。

「こんなにも素敵な場所に住んでいたのか」と、心から癒されたのを覚えています。

その旅の中で出会ったのが、De Groene Lindeのアロマでした。
手に取った瞬間、私はその場を離れられなくなりました。なぜこんなにも惹かれるのか、自分でもわからないまま。

帰国が迫る中、思い切ってDe Groene Lindeにメールを送りました。
「私は、なんだかとてもあなたたちの商品が好きみたい」と。

創業者の息子であるRico(リコ)は、突然の連絡にも温かく応じてくれました。
帰国直前、「ショールームに寄るから、もしご都合が合えばご挨拶だけでも」とメールすると、なんと駅まで迎えに来てくれたのです。

そこから何時間か話し込み、自然な流れで事業展開の話が進んでいきました。

「自由にやっていいよ!」というその言葉。
その瞬間、私は初めて“自分を認めてもらえた”ような感覚になり、心がふっと軽くなったのを今でも覚えています。


FUUKAというブランドに込めた思い

こうして私は、日本でDe Groene Lindeの商品を広めるために、「FUUKA」というブランドを立ち上げました。

この名前には、
“風のように自由で、香りが自然と人々の生活に溶け込んでほしい”
という願いを込めています。

香りは、心を癒し、前を向く力をそっと与えてくれるもの。
このブログを通じて、香りの魅力や活用方法、そして私自身が感じた喜びをお伝えできればと思います。

どうぞFUUKAの香りを通じて、日々の生活に新たな気づきと豊かさを見つけてください。


最後に

FUUKAという名前に込めた願いが、風のようにそっと誰かの暮らしに届きますように。
今日も、そして明日も、自分らしくいられる香りとともに。

これが、私の物語です。
まだまだ手探りの日々ですが、自分らしく、心地よい道を進んでいきたいと思っています。

この香りを必要としている方へ、そっと届きますように──そんな願いを込めて。

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