家族から受け取った感情に、香りでアクセスする

家族から受け取った感情に、香りでアクセスする

——関係性ワークシリーズについて


少し、珍しい商品を仕入れました。

オランダで生まれたアロマシリーズで、「母親」「父親」「インナーチャイルド」「トラウマ」「いい子」「ありのまま」など、10種類の香りで構成されています。

正直に言うと、日本でこれを届けるのは簡単ではないと思いました。背景にある心理学的アプローチが、日本ではまだあまり知られていないからです。

それでも仕入れたのは、このシリーズが持つテーマが、FUUKAのお客様——HSPの方々——の多くが静かに抱えているものと、深いところで重なっていると感じたからです。

今回は少し長くなりますが、このシリーズの背景にあるものをできるだけ丁寧にお伝えしたいと思います。


ファミリーコンステレーション(家族の星座)とは

このシリーズのベースになっているのは、バート・ヘリンガー(Bert Hellinger, 1925-2019)というドイツの心理療法家が開発した「ファミリーコンステレーション(家族の座)」というアプローチです。

ヘリンガーはもともとカトリックの神父でした。20年以上、南アフリカでズールー族の人々と共に生活し、そこで「人はシステムの中に生きている」という感覚を深めていったと言われています。帰国後、精神分析、ゲシュタルト療法、NLP、催眠療法などを学び、1980年代後半にファミリーコンステレーションという手法を確立しました。

その中心にある考え方はシンプルです。

「私たちの問題の根っこは、自分自身の物語の中だけにあるのではない。親、祖父母、さらにその先の世代から受け継いだ感情のパターンが、今の自分の中で生きていることがある」

ファミリーコンステレーションでは、グループワークの場で、参加者が互いに家族の役割を担いながら、その「見えないシステム」を可視化していきます。言葉では語られなかった感情、存在を隠されてきた家族の誰か、世代を超えて受け継がれてきたトラウマ——それらが、場の中で浮かび上がってくることがあります。

現在、この手法は欧米を中心に30カ国以上に広まり、日本にも少しずつ根を下ろしています。


オランダで生まれた、このアロマシリーズ

このシリーズを作ったのは、オランダのお店の創業者マリアンです。

マリアンの親友に、システミック・ワーク(コンステレーション)の教育者であり、ファシリテーターでもあるソーニャ・エルフェリンク(Sonja Elferink)がいます。ソーニャが主催するコンステレーションのワークの現場に立ち会うなかで、マリアンはひとつの問いを持ちました。

「このプロセスを、香りでサポートできないだろうか」

マリアンはオリジナルのレシピで精油をブレンドし、それをソーニャのワークの場で実際に使ってもらいながら、感触を確かめていきました。そうして生まれたのが、この「関係性ワーク(Systemisch Werken)」シリーズです。

ワークのプロセスで使われることを想定して作られているため、それぞれの香りが持つ「テーマ」は非常に具体的です。母親との関係、父親との関係、トラウマ、忠誠心(いい子)、居場所、尊厳(ありのまま)——コンステレーションの場でよく扱われるテーマがそのまま香りの名前になっています。


日本での広がり

ファミリーコンステレーションは、日本ではまだ一般的にはあまり知られていませんが、静かに関心を持つ人が増えています。

コンステレーターと呼ばれるファシリテーターたちが、ワークショップや個人セッションを通じてこのアプローチを伝えています。中には、ヘリンガー本人が晩年まで率いた団体「Hellinger®sciencia」で直接学んだ実践者もおり、日本でのコンステレーション文化は少しずつ深まっています。


愛着障害を抱えている方へ

ファミリーコンステレーションの文脈ではありませんが、近年「愛着障害」という言葉が日本でも広く知られるようになりました。

幼いころの親との関係が、大人になってからの人間関係のパターンに影響している——「どうして私はいつもこうなんだろう」「なぜ近い関係ほど苦しくなるんだろう」という感覚の奥に、それがあることがあります。

このシリーズの香りは、そういった「感情のパターン」に直接アクセスするための道具として設計されています。「母親」「父親」「いい子」「居場所」——気になる名前の香りは、今のあなたが向き合いたい何かのサインかもしれません。

ただし、これはアロマです。カウンセリングや心理療法の代わりにはなりません。もし自分の愛着のパターンに深く向き合いたいと思う方は、専門家のサポートを求めることを、心からおすすめします。


インナーチャイルドと向き合っている方へ

「インナーチャイルド」という言葉が、ここ数年で日本でも広く使われるようになりました。

自分の中にいる「小さいころの自分」——怖かったこと、悲しかったこと、誰かにわかってほしかったこと。大人になった今、私たちはその子を無意識に抑え込んでいることがあります。「もうあの頃の痛みを感じたくないから」。

ヘリンガーの言葉を借りるなら、トラウマが生じた瞬間、子どもの発達はその時の年齢で止まってしまいます。だから今も、特定の場面で「子どもの自分」が顔を出すことがある。

その子に必要なのは、解決や説明ではなく、「あなたはここにいていい」「何も悪くなかった」という感覚です。

SY-09「インナーチャイルド」の香り(シトロン、マンダリン、カカオ、バニラ、コーヒーフラワー)は、その感覚に寄り添うように設計されています。論理を超えた、体への語りかけとして。


気づいてしまったあなたへ

先日、よしもとばなながNoteに書いた記事を読みました。

その言葉をきっかけに、今まで見ないようにしていた自分の傷と向き合うことになった人は、少なくないのではないかと思っています。「あ、これ、私のことだ」という気づきは、静かに、でも深いところを揺らします。

ただ、一つだけ伝えさせてください。

苦しみを抱えて生きることも、それを反面教師として自分の人生を豊かに変えていくことも——どちらもあなたが選べます。過去は変えられないけれど、そこからどう進むかの主導権は、いつもあなたの手の中にあります。

「自分の人生の主導権を、自分でしっかり持って歩いてほしい」。そのための助けなら、FUUKAはできると思っています。


FUUKAからのメッセージ——私たちができること、できないこと

FUUKAはHSP専門のアロマショップです。

HSPの方は、感受性の高さゆえに、環境や人間関係のエネルギーを受け取りやすい。そしてその感受性の根っこには、幼いころの体験が深く関わっていることが少なくありません。愛着の傷やインナーチャイルドの問題を抱えながら、それと気づかずに「ただ疲れやすい自分」と向き合っている方も多いのではないかと思っています。

だから、このシリーズをHSPの方に届けたかった。

ただし正直に言います。FUUKAには、心理的なフォローアップをきめ細かくお届けする専門性はありません。カウンセリングや心理療法の代わりにはなれない。それが私の限界です。

FUUKAができることは、もっとシンプルなことです。

あなたの感覚をクリアにし、自分の軸を取り戻す手助けをすること。

HSPの方にとって、エネルギーの浄化とグラウンディング(地に足をつけること)は、すべての土台になります。感情のノイズを一度リセットして、「今の自分」に戻ってくる。その状態があってはじめて、自分の感情や記憶と、少し落ち着いて向き合えるようになります。

関係性ワークシリーズの香りは、そのプロセスのひとつの入り口として使ってもらえると思っています。


10種類の香り

商品名 こんな方へ
母親 お母さんとの関係がまだ心に引っかかっている人へ
父親 「認められたい」「証明したい」が止まらない人へ
いい子 「断れない」「嫌われたくない」を手放したい人へ
トラウマ 感情が凍りついたように感じる人へ
居場所 家族の重荷をなぜか自分が背負っている人へ
ありのまま 「もう十分」と思えない日に
双子(バニシング・ツイン・シンドローム) 原因不明の孤独感や「何かが欠けている」感覚がずっとある人へ
鏡——他者は自分の鏡 誰かへのイライラが繰り返されると感じる人へ
インナーチャイルド 小さい頃の自分と仲直りしたい人へ
ファシリテーター セラピスト・カウンセラーなど、人の心に寄り添う仕事をしている方へ

気になる名前のものを、ひとつだけ選んでみてください。それが今のあなたへのメッセージかもしれません。

関係性ワークシリーズを見る


参考:De Groene Linde(https://degroenelinde.nl)、Sonja Elferink(https://www.spiritueelcoach.nl)

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